スマホアプリで有名なカードゲームの家庭用ゲーム機版がついに発売!
主にアプリ版をプレイしていない人向けにレビュー・紹介します。
シャドウバース チャンピオンズバトル【シャドバト】 | Cygames (shadowverse-championsbattle.jp)
シャドウバース チャンピオンバトル
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- 基本スペック
- シャドウバースってどんなゲーム?
- 本作【シャドウバース チャンピオンバトル】(通称シャドバト)の特徴
- プレイした事が有る他のカードゲームと比べて見る
- シャドウバースのバトルを簡単に紹介
- RPG部分の紹介
- 【総評】90点:シャドウバースとしての面白さは疑いようが無いものの、RPG部分が平凡
基本スペック
発売日:2020年11月5日
メーカー:Cygames (サイゲームス)
ジャンル:カードゲームRPG
プレイ人数:1
オンライン対戦:有り
CERO:B (12齢以上対象)
基本難易度:簡単~普通
チュートリアル:かなり丁寧
ロード時間:短い(2~3秒)
ロード頻度:少なめ(主にバトル開始・マップ移動)
画質:普通
エラー落ち:無し
処理落ち:無し
シャドウバースってどんなゲーム?
(通称シャドバ)
株式会社Cygamesが2016年6月から開始した、スマートフォン向けアプリで、
現実の紙のカードを使用しないデジタルトレーディングカードゲーム(DTCG)
として、現実のカードを使わないからこそ出来る今までに見ないルールや演出で今なお大人気のカードゲームです。
・一見シンプルで分かりやすいのに、奥の深い戦略性が有るルール。
・戦術がガラリと変わる特徴的な8つのクラス。
・スピーディーかつ派手で賑やかなバトル。
・カードにコストとHPが有り、どんな強力なカードでも簡単に出せない・いずれは倒される。
高い人気に納得ができる、新時代のカードゲームだと思います
また、社内タイトルのコラボも積極的で、
主に【神撃のバハムート】【グランブルーファンタジー】のキャラクターが本作にも登場するので、もし好きなキャラがいるなら是非チェックしてみましょう。
本作【シャドウバース チャンピオンバトル】(通称シャドバト)の特徴
・アニメの世界観を元にしたオリジナルストーリー
・初心者にも分かりやすい丁寧なチュートリアル
・AIによるバトル中のアドバイス
・アニメ・ゲームのオリジナルカードが使える
・アプリ版では中々見られない、様々なデッキと対戦可能
・敵CPUも賢い奴からアレな奴まで難易度は様々
・一方が有利なハンデマッチ有り
・一部のカードの演出の強化
・バトル勝利でお金の他に相手で変わるドロップカードが有る
収録カードはおおよそ600~700種類
・ベーシックカード
・クラシックパック
・ダークネス・エボルブ
・バハムート降臨
・アニメ・ゲームのオリジナルカード
が収録されています。
(公式からカードの追加がアナウンスされています)
Q、収録カード少なすぎない?
A、恐らく意図的な物です。
初心者にも分かりやすく、なおかつカードパワーのバランスを考えると、
この辺りが一番バランスが取れていたのでしょう。
と言うのも発売日の2020年11月の段階で、第18弾までパックが出ています。
カード総数も2000種類は優に越えるでしょう。
カードゲームの常として、先に出たカードよりも後に出たカードの方が強いです。
商売である以上、弱いカードを出しても売れないので仕方がありません。
しかしそうなって来ると必ず、性能的に使う意味の無いカードが増えていきます。
今回で言えば、収録されている【バハムートの降臨】までが第一世代
次のパック【神々の騒嵐】以降は第二世代と呼べる程のカード性能に差が有り、
第一世代のカードは一部を除いて使われなくなりました。
せっかく色々なデッキで戦える【シャドバト】で「○○を使わなければ勝てない」
なんて楽しくないですよね?結構いろんなデッキ組めますよ!
面白いポイント
・一人で十分にシャドバが堪能できる
・とにかくバトルのテンポが良い
・バトル中は出したカード達が喋りまくって賑やか
・紙のカードが無いからこその演出
・ゲームに慣れる中盤まではストレス無く勝てるようにレベルデザインがされてる
・終盤の対ガチデッキは当時の緊張感を想像できる難しさ
・用語ヘルプに「アグロ」「ピン刺し」等、他では中々見ない単語が説明されてる
・タッチパネルでアプリ版の操作を再現
・妙に面白いネタたっぷりな兄貴Wikiが有る
ダメなポイント
・肝心のストーリーが平凡
・主人公作成にもう少し幅が欲しかった
・ヘルプが有るとは言え初心者には専門用語が難解
・アプリ版と環境が違いすぎて情報が参考にしずらい
こんな人にオススメ
・シャドウバースとかカードゲームをやってみたい初心者の方
・人とのガチ対戦に気後れしちゃう人
・色んなデッキを組んでみたい人
・過ぎ去った当時の環境を思い出しながらプレイしたい人
プレイした事が有る他のカードゲームと比べて見る
・遊戯王
ルール的に似ている部分はほとんど有りません。
あちら程難解なルールやコンボは無いので、初心者でも安心です。
当時のカードゲームで流行っていたルールの一部に、似た点があります。
多数の特徴的なクラス(クラン)が有り、同じクランでデッキを組む縛りが有ります。
コストを管理しながら戦う部分も似ているかもしれません。
決定的に違う部分は、あちらは運の要素が勝敗に強く影響します。
プレイヤーを攻撃する(される)時にランダムで攻撃力(防御力)が増加し、与えるダメージも変わるので運次第では一発逆転も結構あります。
Switch版のゲームが発売されいるので興味が有れば是非購入してみて下さい。
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・Hearth stone(ハースストーン)
基本的なルールは非常によく似ている海外製のゲームで、発表時期はハースストーンが先です。
当然細かいルール・使用は違いますが、
恐らくハースストーンを参考に国内向けに調整した物がシャドウバースなのでしょう。
海外製のゲームで対戦を考えると若干敷居が高いですが、基本無料で日本語にも対応しているので、似たゲームを探しているのなら検討してみて下さい。
シャドウバースのバトルを簡単に紹介
チュートリアルが丁寧なので簡単に紹介します。
遊戯王の様に「特定のタイミングでしかカードを出せない」なんてことは無く、
自分のターン中ならどんなタイミングでもカードが出せます。
逆に相手のターンに出来る事は有りません。
・物凄く操作テンポが良い
特筆するほどテンポが良くて、操作していて楽しいです。
カードの演出中でも操作を受け付けていて、更に次の行動の予約までできるので操作の出来無い時間が無いからストレスフリーなんですよ。
「カードを出しますか?」「この対象でいいですか?」「ターンを終了しますか?」
なんて野暮な確認は一切ありません。
本当にカードを選ぶ時だけの操作で全部終わります。
(オプション変更で出す事は可能です)
・ PP(他ゲーで例えるなら マナ)
全てのカードにはコストが設定されていて、強力なカードほどコストが高く多くのPPを使うため気軽に使う事が出来ません。
PPが有る限りは何枚でもプレイ(場に出す)できる為、時には低コストのカードを大量に出すことで状況を有利にすることもできます。
PPは毎ターンの初めに最大値が1上昇して全回復、つまり2ターン目ならPPは2/2
3ターン目ならPPは3/3になり、使えるカードの種類や枚数が増えていきます。
・フォロワー(例えるなら モンスター・ユニット・クリーチャー)
場に出したターンは攻撃出来ません(いわゆる 召喚酔い)。
シャドウバースの特徴的なシステムで、フォロワーがフォロワーを攻撃するとお互いが同時に相手の攻撃力分のダメージを受けます。
つまり、どんなに強いフォロワーでもいつかは必ず倒れます。
・特殊能力(つまり モンスター効果)
大抵のフォロワーは特定のタイミングで自動発動する特殊能力が有ります。
タイミングは基本的に3種類
・ファンファーレ 場に出たタイミングで自動発動
・ラストワード 攻撃等でやられた時自動発動
・進化時 進化すると自動発動
あくまでも自動発動なので注意しましょう。
・進化
シャドバのオリジナル要素でバトルの最重要ポイント。
グラフィックと一緒にボイスも変わる、紙のカードでは絶対にグダグダになる
デジタルカードゲームだからこその超演出だと思います。
4ターン目から使用可能で以降好きなタイミングでフォロワーを強化できます
効果は主に3つ
・攻撃と体力が上がる
・場に出して直ぐ「フォロワー」に攻撃が出来る
・進化時能力が有れば発動
・守護
恐ろしいことに実はシャドバではプレイヤーとフォロワーを自由に攻撃できます。
つまりダイレクトアタックし放題です。(通称:顔殴り)
攻撃されたく無い重要なフォロワーも居るでしょう。
それを守るのが 守護 の能力を持ったフォロワーです。
誰が?誰に?いつ?何をすれば有利になるのか?シャドバが戦略的ゲームと呼ばれる所以です。
AIアドバイス
とっても便利な初心者救済システム
「誰が」「誰に」「何をすればいいか」を分かりやすく教えてくれます。
精度も中々で、これに従うだけでも十分に勝つことが出来ます。
初心者の間は一手一手確認して、どうしてそうなるのかを考えながらプレイすると腕前が上がっていくと思います。
しかしそこはAI、慣れて来るとだんだんムダな部分が見えてきます。
そうなった時はきっと初心者を卒業しています。
しっかり卒業してたまに会いに行く学校の先生、て感じが良いと思います。
RPG部分の紹介
・主人公の作成
と言っても、変えられるのは性別と名前くらいで、見た目も声もカスタマズできません。
折角のオリジナルキャラなのでもうちょっと遊びたかった所です。
・マップ移動
マップは、まあ普通な感じで特に目新しい部分は無いです。
ファストトラベル・クエストマーカー・イベントアイコン
最低限必要なものは揃っているので不便はありません。
・バトル相手の探し方
マップにも使用クラスの分かるアイコンが出るのでそこは便利です。
相手の強さとおおよそのデッキ傾向とランダムドロップのカードが分かります。
勝利できればゴールドの他に【勝利報酬一覧】の中からランダムで3枚カードを手に入れる事が出来ます。
パックから手に入れるのが難しい レジェンドレア のカードも報酬に含まれているので、同じ相手と何度も戦っても飽きが来ない良いシステムです。
【総評】90点:シャドウバースとしての面白さは疑いようが無いものの、RPG部分が平凡
元のシャドウバーズがいまだ多くの人に愛される大人気カードゲームなのですから、
つまらない筈がありません。
さらに、アニメの世界観を利用して徹底的に初心者の導入に配慮したレベルデザインは、カードゲーム入門用に最適だと思います。
アプリ版の様に環境と呼ばれる強デッキ一択の状況ではなく、色々なデッキを作って遊べるのは「常に競い合わなければいけない対人戦」が無い本作の強みです。
問題点を挙げるとすれば、ウリの一つであるストーリーやRPG要素が、目新しさの無い平凡な出来となってしまっている部分です。
そうなると気になるのが、本家アプリ版が「基本無料」な所。
このゲームを買う分課金すれば、そこそこ有意義なスタートダッシュができてしまいます。
当然、アプリ版は対人戦を重視しているので、CPUでは到底到達出来ないハイレベルなバトルが出来ます。
ただ、あくまでもスタートダッシュ程度な事と、勝つための方法が徹底的に調べ上げられている状況の為、初心者参入の敷居は高めです。
平凡とは見方を変えれば、安定感のある 王道 です。
間違いなく値段相応の面白さとボリュームは有るので、
まずは初心者でも入り易いこちらを遊んで、それでも物足りなく感じる様になったら強者を求めてアプリ版に参入!という流れでもいいと思います。
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